1年365日、それぞれにいろんな記念日、花、誕生石などがあります。
今日のタイトルにある10月20日は「リサイクルの日」、「新聞広告の日」、「世界統計デー」、そして「世界骨粗鬆症デー」でもあります。
本日は「骨粗鬆症」を「統計数値」から考えてみましょう。
日本における骨粗鬆症の推定患者数は約1300万人!!!
でも、骨粗鬆症の治療を受けているのは約200万人と、とっても少ないのが現状です。
この2つの数値の乖離が気になりますね。
骨粗鬆症は早期発見・早期治療が肝心なのですが、骨粗鬆症のスクリーニング検査(ふるい分け)から治療への道のりが定着していないのは、なぜでしょう?
一因として考えられるのは、骨粗鬆症は自覚症状が無いからかもしれません。
骨粗鬆症であること認識するのは、期せずして骨折(例えば圧迫骨折など)してしまってから。
残念ながら、そんな方も多いようです。
また自覚症状がないからこそ、検診の必要性も感じにくい。
だからついつい後回しになってしまい、検査を受ける方が少ない。
理由として十分あり得ますね。
検査関連の統計に、「骨粗鬆症検診参加率」があります。
その算出式は、
骨粗鬆症検診参加率=(40,45,50,55,60,65,70歳の骨粗鬆症検診者数)÷(40,45,50,55,60,65,70歳の日本人女性人口)
つまり骨粗鬆症のリスクがある年代女性のうち、どれ位の人が骨粗鬆症検診を受けているか・・・を表した数値です。
この「骨粗鬆症検診参加率」の全国平均は、対象者の5%以下。
最も高い県は栃木県で14%、大阪府は下位から8番目で2%強と大変低いのが現状です。
「骨粗鬆症検診参加率」からも、「骨粗鬆症検診」が後回しになっていることが良くわかります。
ともかく、骨粗鬆症は「早期発見・早期治療」が大切です。
10月20日の世界骨粗鬆症デーには、みんなで骨の健康を考えてみては如何でしょうか。
そして「骨粗鬆症検診」を受けて、ご自分の骨の状態を知っておくことをお勧めします。
治療が必要は方は、いつの間にか骨折を起こす前に、一度当院にご相談くださいね。
感謝。